2017.07.23

ドン・キホーテ

「騎士道が途絶えて三百年過ぎた・・」(「ラ・マンチャの男」)。
十七世紀初め、セルバンテスがドン・キホーテの物語を出版したとき、西洋の騎士道は既に三百年前にその最後を迎えていました。
「武士道を創造した民族と、騎士道を創造した民族が、どうして対話できないはずがありましょうか」と語ったのはアンドレ・マルローでしたが、櫻井陽司さんがドーミエの「ドン・キホーテ」の絵を見て、「実に実におどろく。一生の内もっと早く早く見たかった」と語ったとき、其処にどのような「対話」があったのか興味深く思います。
「姿ハ似セガタク、意ハ似セ易シ」とは本居宣長の言葉ですが、武士道の民と騎士道の民の「似せがたき姿」の共振があったのかも知れません。
(櫻井陽司会通信第三号より)

Posted at 11:25 | 詩文 |
2017.05.12

静けさは心のおくそこである

どんなはげしい絵でも 静けさがなければだめだ 静けさは心のおくそこである 櫻井陽司
(櫻井陽司会通信第二号より)
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Posted at 10:20 | 詩文 |
2017.04.20

見えない力―感動という原点 [木彫]佐々木誠+[日本画]木村浩之

【前期】平成29年4月23日(日)~4月29日(土)
【後期】       5月6日(土)~5月10日(水)
正午~午後6時 (最終日は5時まで) 入場無料

[木彫]佐々木誠 略歴
昭和39年(1964)東京生まれ。1997年彫刻創型展、文部大臣賞。2010年個展(羽黒洞)。2012年アートフェア東京シャッフルⅡブース出品。2014年個展(ギャルリさわらび)。「スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり」(足利市立美術館、2015年DIC川村記念美術館、北海道立函館美術館、山寺芭蕉記念館、渋谷区立松濤美術館に巡回)。

[日本画]木村浩之 略歴
昭和50年(1975)東京生まれ。多摩美術大学日本画専攻卒業。2009年個展 (Galerie Hexagone / ドイツ・アーヘン) 。 2011年個展 (柴田悦子画廊、羽黒洞)。2013年個展(新宿伊勢丹)。 個展(銀座三越)。2014年第38回人人展出品。2015年個展(パークホテル東京)。2016年個展(ギャルリさわらび)。個展(南魚沼市・池田記念美術館)。

昨秋展「角力國家ノ元氣ヲ養フ」(角聖常陸山の言葉)は、茨城県(常陸国)出身の稀勢の里関へのエールでもありました。相撲をテーマに描き続けている日本画家木村浩之さんは昨夏、茨城県の舟塚山古墳(堀を含め260m)を訪れ、そこから見る風景の悠大さに想を得た作品「筑波」を描きました。神事である相撲の起源の神、武の神である鹿島神の神域と、万葉集で最も多く詠まれた山である「紫峰」筑波山に挟まれたこの地は、日本武尊伝承の色濃い神話の里でもあります。日本神話や日本の歴史に自己の胚胎の原点を据え、代表作「夜久毛多都」など芸術の神、荒ぶる神たるスサノヲ像でも知られる彫刻家佐々木誠さんと共に、本展ではお二人の作品の奥に宿り、そして滾(たぎ)る「見えない力」に触れて頂ければと存じます。手負いの新横綱を突き動かしたその力こそは、感動という原点、生きる源に通じるものでしょう。綱を締める度に自分自身が清められ洗われると語った横綱のこころは、芸術家の仕事の原点、引いては私どもの生きる原点であり目指すところでもあるのかも知れません。(田中壽幸)

s-筑波木村浩之
≪筑波≫ 木村浩之 ジークレー版画/B3 限定50部 ※ご予約を承ります
(原画/カンバス、白亜、岩絵具、墨、胡粉、雲母)
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2017.03.31

感動は力

手負いの稀勢の里の逆転優勝は、相撲ファンのみならず、多くの人の感動を呼びました。勝ち負けも大事ですが、それだけではない、日本の歴史の中に様々な形であらわれている武士道というものを、想起せずにはいられませんでした。
横綱としての最初の場所で、後々のことを合理的に考えれば休場するのが当然であり最善と多くの人が考えていました。ところがその選択肢は無く、14日目は完敗、そして千秋楽の奇跡が起きます。
ようやく横綱となった最初の場所で相撲人生が終わることになろうが、稀勢の里は今ここ、この場所で「一所」懸命を貫きました。大怪我を負って相撲がとれなくなったら、などという「理性」を超越したところにこそ、感動や感激はあることをあらためて教えてくれた春場所でした。スポーツではない相撲を見ることが出来ました。
「大は小をもって、小は大をもって」という言葉がありますが、稀勢の里もこの大事に大決心をして出場したのではなく、むしろあたりまえに土俵に上がり、あたりまえに勝ちにこだわった結果なのでしょう。そこに「見えない力」がはたらいた。人は損得勘定も相俟って、大きなことを小さな気持ちでやるということはなかなか出来ません。
さわらびをはじめたきっかけとなった14年前の感動を思い出していました。世阿弥の言う「初心」を忘るべからずです。
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Posted at 22:11 | 日記 |
2017.02.09

「東千賀展 動体の静止態、静止体の動態」御礼

「東千賀展 動体の静止態、静止体の動態」にお運びいただきまして、誠にありがとうございました。
最終日は節分となりましたが、弊廊にとりましても大きな節目の展覧会となりました。「動体の静止態、静止体の動態」がひとつの結び、渦、結界をかたどり、「鬼は外」に、そしてその「鬼」の力をも結ぶダイナミズムが、画廊空間に展開されたのではないかとかんがえています。一本の線の力、美しさ、作品と空間の一体感や、未完の美、作品の新しさ、若々しさを仰るお客様が多くいらっしゃいました。80歳を過ぎてなお前進する東さんの絵に停滞なく、ゆえに濁らず、清新さがあり、死を描いて死なず、生は死にこそあり・・。
「渦」と共にまたお会いできます折を、お待ちしております。
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2017.01.25

万感

一年で最も寒い時期に、梅の花というのはほころぶのですね。
梅園で知られている日本三大名園、偕楽園のある茨城県では、元旦に鹿島アントラーズの天皇杯優勝あり、そして今日、日本人横綱としては19年ぶりとなる稀勢の里の横綱昇進がありました。
真っ向勝負の正統派、稀勢の里は、それ故に何度も煮え湯を飲まされ、本人はもちろん、応援する側も幾度も残念な思いを抱かされましたが、昨年の春場所からの稀勢の里は人が変わったように、大きな壁を越えたかのように見受けられ、応援にも熱が入ったものでした。
神事として、国技としての相撲の原点に触れ、其処からこその芸術をテーマに、昨秋の「木村浩之展 角力国家ノ元気ヲ養フ」をギャルリさわらびにて開催しました。角聖常陸山のこの言葉をご案内状に記したのは、稀勢の里へのエールでもあったわけでしたが、今場所の千秋楽には常陸山の名を、舞の海さんもお話しされていました。
万感の想い。横綱もファンも。
勝負にこだわると同時に、勝負だけではない相撲道をこれからも見せていただきたいと思います。
日本建国の神であり、武の神、剣の神、そして相撲の神でもある鹿島神宮の神々も見守っていることでしょう。

芸術道の人、「東千賀展 動体の静止態、静止体の動態」は、2月3日まで。27日に一部展示替えをいたします。
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Posted at 21:55 | 日記 |
2016.12.27

東千賀展 動体の静止態、静止体の動態

平成29年1月19日(木)~2月3日(金)  正午~午後6時 日月火曜休廊 入場無料
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2016.12.25

鹿島

鹿島アントラーズの日本一決戦、そしてクラブ世界一決戦。とてもエキサイティングなゲームだったと同時に、彼らのひたむきなプレーに感動させられました。鹿島には武の神、剣の神たる鹿島神宮あり、地元の神々も常勝軍団アントラーズをずっと応援していることでしょう。個人的には地元のチームというアドバンテージはありますが、レアル・マドリー戦は日本代表として多くの日本人がエキサイトしたことでしょう。国際色豊かなマドリーに対して、殆ど日本人で固められたアントラーズの戦いぶりは世界を驚かせたようです。マドリーの威厳ゆえか、はたまたどれほどのマネーが動くのかは知りませんが、レッドカードを黙殺したジャッジに対しては、マドリーの地元からも大いに疑問が呈せられています。過密スケジュールの中、天皇杯も4強に入ったようです。がんばってほしいですね。
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Posted at 22:07 | 日記 |
2016.11.28

気魄と明澄さ

「櫻井陽司会通信(第二号)を拝受いたしました。佐伯祐三、(富岡)鉄斎の影響を受け、ひとすじに画業を歩まれた大人(うし)の人となりが伝わって参りました。”対象にぶつかって飛び散った血液のような絵”とありますが、デッサンの線一本に、刀で刻み込むような気魄と明澄さとが感じられます」(櫻井陽司会会員の方からのおたよりから)。
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Posted at 17:15 | 日記 |
2016.11.15

デッサン展、ありがとうございました

”先日は櫻井陽司さんの展覧会にお誘い頂きありがとうごさいました。改めて櫻井さんの絵から人としての生き様、現代人にとって欠けている何かを教わった気がいたします。今後とも影ながら応援させて頂きたく、少額ではありますがご協力させて頂きたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。今私たちにとって大事なのはこの「無私の情熱」そのものではないかと思う次第です。”(櫻井陽司会新会員の方より)
2003年のギャルリさわらびオープニング展や10周年記念展、そして今回と、節目節目に行ってまいりましたデッサン展。今展でも始めて作品と出会う方の大きな感動に触れ、画廊を始めた原点に回帰させられる思いでした。これまで誠にありがとうございました。今回の「節目」の意味を、後日ご案内させていただきます。(廊主)
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