2014.02.17

梅一輪いちりんほどの

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梅一輪いちりんほどの暖かさ 嵐雪(芭蕉十哲の1人)

筑波山麓での写真です。
芭蕉は「鹿島紀行(鹿島詣)」の中で、筑波山を詠んだ嵐雪の句を引き、紫山とも連歌岳とも云われる筑波山を「まことに愛すべき山」と語っています。


筑波山むかふに高く、二峰並び立り。かの唐土に双剣のみねありと聞えしは、廬山の一隅なり。

 雪は申さずまづむらさきのつくば哉
 (雪を頂く姿が見事なのは言うまでもないが、春立つ頃の、山紫に霞みたなびく筑波山は格別のものであるよ)、

と詠しは、我門人嵐雪が句なり。

すべて此山は日本武尊のことばをつたへて、連歌する人のはじめにも名付たり。
(総じてこの山は、日本武尊と火守り老人との問答唱和が伝えられて、連歌の起源に関わる山とされ、初の連歌撰集の題にも名付けられた。)

和歌なくば有べからず、句なくば過べからず。まことに愛すべき山のすがたなりけらし。
(筑波山を眺めながら、和歌を詠まないことはあってはならない、また、句を詠まずに通り過ぎてはならない。まことに愛すべき山の姿である。)


今年は関東も記録的大雪となりましたが、百花さきがけの梅がほころびはじめています。
「さわらび」も春の訪れを告げる言葉です。
3月の企画展は、「始源へ」展。
近日中に、ご案内させていただきます。

Posted at 14:40 | 詩文 |