2017.07.23

ドン・キホーテ

「騎士道が途絶えて三百年過ぎた・・」(「ラ・マンチャの男」)。
十七世紀初め、セルバンテスがドン・キホーテの物語を出版したとき、西洋の騎士道は既に三百年前にその最後を迎えていました。
「武士道を創造した民族と、騎士道を創造した民族が、どうして対話できないはずがありましょうか」と語ったのはアンドレ・マルローでしたが、櫻井陽司さんがドーミエの「ドン・キホーテ」の絵を見て、「実に実におどろく。一生の内もっと早く早く見たかった」と語ったとき、其処にどのような「対話」があったのか興味深く思います。
「姿ハ似セガタク、意ハ似セ易シ」とは本居宣長の言葉ですが、武士道の民と騎士道の民の「似せがたき姿」の共振があったのかも知れません。
(櫻井陽司会通信第三号より)

Posted at 11:25 | 詩文 |