2014.10.05

山里に生まれ育ち、山の自然と共に在り、大学では岳友会をつくり仲間と山に行った私ですが、御嶽山はいつか行ってみたい山のひとつでした。私の登山初体験は富士山でしたが、夜、山頂で嵐に遭い、テントを後にし、下から突き上げてくる雷と豪雨、暴風に匍匐前進で命からがら避難し、山小屋が目前に現れたときは、助かったとほっとしたものでした。あっという間に変わるのが山の怖さですが、御嶽山の紅葉の彩りを一瞬にして灰色に変え、自然を愛する多くの人の命が奪われました。地震があり、竜巻があり、噴火があり、そして今日も台風が襲っています。美しく、そして厳しい自然と共に在り続けてきた日本人は、それ故に生み出された多くの藝術を連綿と今に伝えてきました。また、日本の歴史は、天変地異とも無関係ではありません。福田恆存さんは、自然と歴史と言葉とは最上の教師だ、ということを云っていますが、現代という歴史の変わり目に、自然が私共に語りかけてくる言葉を聞かなければ・・、と、そう、おもっています。
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