2009.02.25

「生」を刻む

「軽いと同時に重く、鋭くてしかもふくらみをもち、やさしくて同時に激しい、そういうものができなければならない。実際の顔はそうなのだから」351

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能舞台の能面は、能役者の抑制された演技や薪の灯の陰翳などによって、様々な魅力ある表情を見せてくれます。以前、古民家の一室で蝋燭能という蝋燭の灯だけの能を観たことがありますが、古民家という空間と蝋燭の独特のゆらぎも相俟って能面が醸す余韻余情溢れる複雑な表現に息を呑みました。彫刻ひとつ、デッサン1枚に「生」を刻むということとは・・。