2015.10.10

スサノヲの怒り

弊廊にて展示をしています佐々木誠さんの木彫、スサノヲ像をはじめとした展覧会「スサノヲの到来」が、先日渋谷の松涛美術館を最後に終了しました。スサノヲは、和歌を最初に詠んだ芸術の神であり、天変地異の神であり、また荒ぶる神、怒れる神でもあります。昨今の世界戦争は、情報戦であり、歴史戦であると言われますが、政治的プロパガンダ・宣伝によるわが国への攻撃に対し、戦後日本はあまりにも脆弱でした。民族的本質を歪め蔑ろにすることは、その国の文化芸術の本質を見誤り、更には先人たちの遺産を切り捨て、子孫を裏切ることになりかねません。アマテラスの天岩屋戸籠りの原因をつくったスサノヲですが、それにより常闇となった世に神々は祭を行い、それは神楽となり、能の起源ともなりました。荒ぶる魂による反転、危機を脱する力。スサノヲ的公憤、怒りは、現代の私共にこそ必要です。スサノヲが退治したヤマタノヲロチの尾から出現した剣は、アマテラスに奉じられ、ヤマトタケルに伝わります。ヤマトタケルの歌は連歌の起源ともなります。剣は歌(詩・芸術)と共に在り続けるのです。
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