2011.07.10

笠間登り窯復興プロジェクトに参加して

昨日、例年より12日早く関東で梅雨明けが発表された日、強い日差しの中、茨城・笠間登り窯復興プロジェクトに参加しました。
広範囲で震度6強にみまわれた茨城県でしたが、笠間の登り窯も大きな被害を受けました。

「登窯は、笠間の窯元にある窯で、傾斜地に連房式に築いてできている。各室が煙突の働きをするため別煙突を必要とせず、窯の終わりの最上部が煙出しの役目をしている。窯の下部から焚き始め、余熱を利用しながら順次上部の室に焼成されるので、燃料の熱効率の高い型式である。大小の型式があって、窯室は10室から14室位になっている。」

今回作業させていただいた二つの窯元さんでは、窯の中から崩れた煉瓦を運び出したり、その煉瓦の接合材の削り落としや、砂と粘土などを混ぜた化粧泥をこね、それを復旧箇所に塗るなどの作業となりました。

東京や千葉からの参加もあり、皆さん汗をかきながら、土に触れ、そして復興への思いにこころひとつとなった作業だったと思います。

とはいえ、窯元さんによっては壊滅的な被害となったところもあると聞き、まだまだ復興への道のりはこれからといった様相ですが、地元の方々を中心に、多くの人々の力が、屹度復興へと導いていくものと、今回参加された沢山の皆さんの姿を見ていて感じました。

来年の登り窯祭りには、話に聞く幽玄で神々しい火に、是非遭遇したいと思っています。

窯元さんが、「火を皆で見ていると、皆がひとつになるようだ」というお話をされていましたが、その言葉に私も含め現代人が失いつつある大事なものを考えさせられました。

何かあると火を描いていた画家がいましたが、画家は火に何を見ていたのでしょうか。
また、人間は、或いは日本人は、火に何を見てきたのでしょうか。
土と共に在るということは、どういうことなのでしょうか。

窯入れの時の神への祈りは、人智を超えたものへの畏敬であり、そして自然の恵みや力への畏れであり感謝であり・・。


窯元さんや笠間登り窯復興プロジェクト事務局の皆さん、多くの参加者の皆さんに心よりの感謝を申し上げます。
そして笠間の復興と、日本の復興を祈念いたします。

廊主


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