2012.08.15

東千賀展 御礼

マレな縁起で個展を開催することが出来ました。
四十数年間の作品を掘り興し、
「ギャルリさわらび」の画廊空間に据えて、
一作、一作をまのあたりにし、
私自身がこれまでの時の経過を
フィルムを巻き戻しながら追体験していくような、
思いがけない機会を持つことが出来ました。
一ヶ月間の展示を終えて、
私自身の再生、復興を実感出来たように思います。
時間を割いて観に来てくださったお一人お一人と、
これからも有形無形の対話を続けて行きたいと思います。
有難うございました。

平成二十四年八月十五日  東 千賀


鎌倉時代の「九相詩絵巻」に着想を得られた、東千賀さんの作品達。
「九相」は屍から土灰に帰す過程。それらの現実を確りと見ることでもある。その時空に於ける一瞬の局面、マレなえにしを、東さんは描き続けてこられた。
死して後、生まれる。死してこその再生。その死と生に断絶は無く、むしろ死すことで生への連綿を生む。
弊廊の「さわらび」という名は、四季の連綿における、冬を経て後の生命のさきがけ、早蕨(万葉集)。
始まりもなく終りも無くただ続けられてきたこと、受け継がれてきたともしび。デッサンの線に、そのマレなかがやきを見たこの夏・・・。
一ヶ月にわたる展覧会は、弊廊では平成十五年、櫻井陽司デッサン展以来のこととなりました。
この一ヶ月間、ほんとうに沢山の方々とのマレなご縁を頂きました。心より感謝申し上げます。
平成十五年が、ギャルリさわらびの第一歩なら、この度は第二歩目ともなるものと思っております。
さわらびの歩みを、今後も進めて参る為の、今回は大いなる力を、皆様から頂戴した思いです。
有難うございました。
夏、そして秋冬と、これからの皆様の季節が、かがやいていますように。

平成二十四年八月十五日  ギャルリさわらび 廊主


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