2012.12.18

画家のアトリエ

画家が亡くなった後、その作品や資料を守り、研究、顕彰をしていくことは、大切なことです。しかし年月を経るごとに、さまざまな問題や、容易ならざる事も起きたりし、挫折していくことも少なくないでしょう。「志」有る者が一人いるかいないかが大きいでしょう。どんなことがあっても、ほんものの藝術ならば、いつか必ず誰かが「志」を継ぐ、ということは信じたいところですが、現実はそんなに甘くはないとも云えるでしょう。
私は今、ある亡き画家の最後のアトリエの姿を見届けようとしています。そこに生きていた画家の、多くの足跡、におい・・、それらを出来る限り残したい。その一心で、ここ数ヶ月、何度もアトリエに通いました。
詳しいお話は、後日、記すこともあるかもしれません。現段階においても、幾つかの問題がありますが、それらを乗り越え、そして「志」を同じくする方々と共に、これからも微力を尽くして参りたいとおもっています。
アトリエは近日中に取り毀されるでしょう。しかし其処に生きた画家、確かに咲いた藝術の花・・。
画家の生き方、その魂の欠片でも受け継ぐことが出来れば・・。ただただ、そう念うのです。「志」を継がれた方々のご遺志をおもい、そしてまた、生み出された藝術のかけがえのない生命を思いつつ。
廊主