2012.12.24

安彦講平展 御礼

路上の「憂国忌」ポスターは、傷付き、破れ、野ざらしとなることで、其処に、ある種の陰影を生む。

その「影」にこそ、「顕現」するものがあるのではないか・・。

長年に渡り、その「影」を追い巡った安彦講平さん。

ご来廊された方の中には、本展で「安彦さんの仕事の基が分かったような気がする。」と、仰っていただいた方もいらっしゃいました。


 音もなく香(か)もなく常に天地(あめつち)は かかざる経をくりかへしつつ  二宮尊徳

野ざらしによる陰影は、恰も「かかざる経」のようです。

頭でっかちになりがちな現代人こそは、時に「天地」の生み出す陰影に、こころで触れてみたいものです。


【影/顕現】 安彦講平―路上のまなざし 三島由紀夫憂国忌ポスターと自写像を撮る

多くの皆様にご来廊いただき、また、お世話になりました。

誠にありがとうございました。

安彦さんにとっても、私にとっても、様々なことが「顕現」した展覧会となりました。

「御陰様」です。

安彦さんは今、二度置かれた絵筆を再び執られています。

やむにやまれぬ魂(こころ)。

其処から生まれ、「顕現」してくるものは何か。

とても楽しみです・・。


廊主



幻燈のひとコマ
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